<< 一覧に戻る

政策(インフルエンザ)

新型インフルエンザ対策の評価―わが国と諸外国との違い

玉記雷太神垣太郎押谷仁

インフルエンザ Vol.11 No.4, 51-57, 2010

世界で18,398例以上の死亡者を出した新型インフルエンザは, 8月にWHOによって終息宣言が発表された. これまで, 各国でさまざまな対策が講じられ, その評価が明らかになりつつある. 本稿では, 日本政府の対策およびそこから得られた教訓を述べ, また, 先進国であるイギリスと途上国であるフィリピンの対策を概説する. 対策の評価が認められる学校閉鎖についても, 各国の対応に言及した. 「はじめに」2009年6月11日に世界保健機関(WHO)が警戒レベルを最高のフェーズ6に引き上げ世界的大流行(パンデミック)を宣言して以来, 2010年7月25日の段階で, 世界の214以上の国と地域から18,398例以上の死亡例を含む新型インフルエンザの確定症例が報告された. 過去のパンデミックと比較すると, 今回のパンデミックは人類が初めて, さまざまな対策を駆使して臨むことができたといえるであろう. 1918年のスペインインフルエンザの際には, ウイルスの存在そのものが知られていなかったし, 1957年のアジアインフルエンザや1968年の香港インフルエンザでも限られたワクチンしか接種できず, オセルタミビルやザナミビルといった抗ウイルス薬も存在しなかった.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る