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目でみるシリーズ 画像でみる緑内障の病態

第1回 緑内障診療における形態評価の意義

福地健郎

Frontiers in Glaucoma No.46, 1-9, 2013

「この項を始めるにあたって」『緑内障診療ガイドライン第3版』において, 「緑内障は, 視神経と視野に特徴的変化を有し, 通常, 眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である. 」と定義されている. 視神経の特徴的変化と構造的異常は, 緑内障の診断, 管理, 治療にとって最も重要な項目の一つである. 緑内障にとって, 眼底変化, 特に周囲の網膜を含む視神経乳頭の変化が, 最も臨床的に特徴的な所見である. かつては, これを定性的に判定することが唯一の緑内障診断の方法であった. しかし, 定性的な判定は客観性に乏しく, 診断の精度や能力に個人差が生じるなどの欠点がある. そのため, 古くから眼底所見とその変化を量的に判定し, 診断と経過観察, 進行判定に用いることができないかという試みが続けられてきた. 1980年代に立体写真から乳頭所見を定量化する方法が試みられたのに始まり, その後はレーザー光を用いた方法が開発された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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