<< 一覧に戻る

誌上ディベート

FD治療における漢方薬の意義

武田宏司楠裕明蓮尾英明山下直人本多啓介角田司鎌田智有春間賢福土審

Frontiers in Gastroenterology Vol.13 No.3, 15-30, 2008

[積極的に使用するとする立場から] 機能性ディスペプシア(FD)の病態はいまだ不明であり, 病態に即した治療法が見つかっていない FDの治療目標は自覚症状の改善および消失, QOLの向上である. FD患者の病態に応じて治療法を選択するのが理想的であるが, FD患者の病態把握が困難であるため, FDに対しては経験的治療が主体となっている. FDの病態としては胃排出の低下, 適応性弛緩の障害, 内臓知覚過敏が中心と考えられ, 心理学的要因や最近では酸の関与も指摘されている1)2). FDの治療では, 複雑な病態に対応するため, 酸分泌抑制, 胃排出促進, 適応性弛緩の改善, 内臓知覚過敏の改善などの作用を期待して, さまざまな薬物や治療法が試みられている. FDではプラセボ効果が高いため, 臨床研究における薬剤の有効性の評価は困難である. またFDの定義自体が変化しており, かつては食道逆流症患者が含まれていた. したがって研究の時期により対象患者が異なるため, 各治療薬の有効性を評価する際には注意が必要である1)2).

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る