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特集 後期高齢者の脳卒中予防治療 ―内科vs.外科―

心房細動患者の脳梗塞予防―抗凝固療法の立場から

Prevention of stroke in patients with atrial fibrillation by anticoagulant therapy

矢坂正弘

脳と循環 Vol.21 No.2, 47-51, 2016

「SUMMARY」高齢になればなるほど,非弁膜症性心房細動(NVAF)の有病率とNVAFからの脳梗塞発症リスクが増大するとともに,大出血や頭蓋内出血のリスクも高まることから,十分な抗凝固作用を有するもののワルファリンに対して大出血や頭蓋内出血の少ない特性を有する直接経口抗凝固薬(direct oral anticoagulant:DOAC)の投与を高齢者では考慮したい.抗凝固薬の確実な効果を得るために家族の援助の下にアドヒアランスの確立が求められる.大出血回避の観点から血圧や血糖管理,禁煙や多量飲酒の是正指導が重要である.
「はじめに」超高齢社会の中で非弁膜症性心房細動(NVAF)を有する後期高齢者数は増加の一途を辿っているが,後期高齢者の抗凝固療法に関する十分な研究は行われていない.本稿では,高齢心房細動症例の特徴と各抗凝固薬の特質を勘案し,後期高齢者における適切な抗凝固療法を考慮したい.
「KEY WORDS」直接経口抗凝固薬(DOAC),ワルファリン,心原性脳塞栓症,非弁膜症性心房細動(NVAF),大出血

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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