<< 一覧に戻る

特集 抗血栓療法と出血性合併症

血栓溶解療法と頭蓋内出血

Intracranial Hemorrhage and Thrombolytic Therapy

出口一郎

脳と循環 Vol.19 No.2, 21-25, 2014

「SUMMARY」 発症4.5時間以内の急性期脳梗塞に対する遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクチベータ(recombinant tissue-type plasminogen activator:rt-PA)は, 臨床転帰を有意に改善させるが, 一方, rt-PA静注療法によって誘発される頭蓋内出血は, 予後を著しく悪化させる. 現在, rt-PA静注療法後の頭蓋内出血を予防・抑制するべく, 画像検査を用いた頭蓋内出血発症の予測や脳保護薬を用いたneurovascular unitの保護などが行われている. 本稿では, rt-PA静注療法における頭蓋内出血発症機序や関連因子, 頭蓋内出血合併軽減に向けての取り組みについて解説する. 「はじめに」 2005年10月よりわが国で, 発症3時間以内の脳梗塞超急性期患者に対する血栓溶解療法の治療薬として遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクチベータ(recombinant tissue-type plasminogen activator:rt-PA)の静注療法が認可され, わが国の虚血性脳卒中診療に劇的な変貌をもたらした.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る