<< 一覧に戻る

特集 心臓病と脳卒中

(座談会)心臓病と脳卒中:温故知新

峰松一夫岡田靖鎌倉史郎植田初江

脳と循環 Vol.18 No.3, 11-19, 2013

[心臓病と脳卒中の関連性についての経緯] [峰松(司会)] 近年, 心臓病や脳卒中の領域において新しい知見が得られるようになり, それに基づいて治療法も進歩・普及してきました. しかしながら, ここに至るまでには多様な議論や臨床上での困難があったわけで, 今この過程を振り返ることは今後の展望を図る上でも非常に有意義であると思われます. そこで今回は, 「心臓病と脳卒中: 温故知新」というテーマで心臓病と脳卒中に関連したこれまでの苦労や研究を振り返り, 現状に至った経緯を, 特にこれからの脳卒中医療を担っていく若い先生方にお伝えしたいと思います. 私が国立循環器病センター(以下, 国循)で, 脳卒中の臨床に携わりはじめた1980年頃, 脳塞栓症, 今でいう心原性脳塞栓症の位置付けについて教科書に書かれていた内容は, 「脳塞栓という診断は, 塞栓の原因となる心疾患が明らかであり, 症状が特有なtemporal profileを示す時のみ用いられる」, 「従来, 脳梗塞の大部分は脳血栓症であり, 脳塞栓症は脳梗塞の10%を占めるに過ぎないとされてきた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る