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血栓溶解療法:現状と未来

特別寄稿 血栓溶解療法に残された課題

山口武典

脳と循環 Vol.13 No.2, 57-59, 2008

SUMMARY アルテプラーゼ市販後2年間が経過した. 約8,000例に使用されているが, これまでの中間集計では, 大動脈解離の破裂が問題となっている. 有効性(mRS 0~1)の割合が治験(J-ACT)の成績に比べてやや低いという点も懸念されるが, 治験と第一線での使用との違いも考慮しなければならない. 今後, 「慎重投与」の項目についての検討も必要であろう. 大きな問題は発症3時間以内に治療開始という点であり, これを実践するためには一般市民の啓発, 救命救急士による病院前診断, 広い意味での受け入れ側の体制作りが, 残された課題であろう. また, 第2世代のrt-PA開発, 脳保護薬とrt-PAの併用など, 安全性と有効性の向上のための努力が必要である. 「はじめに」アルテプラーゼによる経静脈性血栓溶解療法が認可されて2年半が経過した1). 認可にあたって規制当局から与えられた課題として, 2年間で3,000例以上の市販後調査と, 0.6mg/kgという用量での閉塞動脈再開通率の検証がある.

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