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注目される癌化学療法のクリニカルトライアル

肺の領域

矢野聖二

Surgery Frontier Vol.17 No.1, 44-48, 2010

「Summary」進行期非小細胞肺癌に対する初回治療として, EGFR遺伝子変異陽性群でゲフィチニブが抗癌剤と比較し無増悪生存期間(PFS)を有意に延長するとの報告が相次いでなされ, 標準治療のひとつと認識されるようになった. 血管新生阻害薬であるベバシズマブが抗癌剤を上乗せすることによりPFSを有意に延長することがわが国での試験でも確認され, 2009年11月ベバシズマブは非扁平上皮非小細胞肺癌に適応拡大された. 非小細胞肺癌の初回化学療法後の維持療法として, ペメトレキセドがPFSを延長した. この効果は非扁平上皮癌においてみられ, 非扁平上皮非小細胞肺癌の維持療法として有用である可能性が示唆された. 抗癌剤の抗腫瘍効果のバイオマーカーとしてERCC1やRRM1が期待されるが, コンセンサスが得られるような成績がでるには至っていない. 進展型小細胞肺癌に対する臨床試験もネガティブな結果が続いており, 画期的な分子標的薬の開発が急務の課題である.

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