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知っておきたい悪性中皮腫

悪性胸膜中皮腫の治療

―胸膜肺全摘術を含む集学的治療―

大久保憲一伊達洋至澁谷景子

Surgery Frontier Vol.15 No.2, 49-53, 2008

Summary 悪性胸膜中皮腫に対する治療法は確立されていない. 切除可能な悪性胸膜中皮腫に対して, 集学的治療による治療成績の向上が報告されてきた. 根治的術式である胸膜肺全摘術に化学療法・放射線療法を組み合わせる治療法が主体であるが, 手術死亡・術後合併症の頻度は高く, 全治療終了まで長期間を要する. 侵襲の大きい手術に組み合わせる化学療法のレジメや治療時期(術前か術後), 術後の放射線治療法について, 多くの臨床研究が行われている. わが国でも抗癌剤ペメトレキセドが使用可能になり, シスプラチン+ペメトレキセドの化学療法や, 強度変調放射線治療などを組み合わせた集学的治療で治療成績の改善が期待される. 「はじめに」悪性胸膜中皮腫はアスベスト吸入曝露後30~40年の潜伏期を経て発症する. 予後は極めて悪く, 発症後の中間生存期間は9~12ヵ月とされる. 厚生労働省統計で2006年の悪性胸膜中皮腫によるわが国の死亡者数は1,050人で, アスベスト輸入量統計から, この数はさらに増え続けると推測される.

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