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肝不全の各種病態と新しい治療の視点

劇症肝炎・肝不全の原因と病態

遠藤龍人滝川康裕鈴木一幸

Surgery Frontier Vol.14 No.2, 8-14, 2007

劇症肝不全とは, 急激かつ高度の肝機能障害に基づいて肝性脳症をはじめとする肝不全症状を来たす予後不良の疾患群である. 欧米では成因を問わずに用いられることが多いが, わが国ではウイルス性が多くを占め, 薬物アレルギー性, 自己免疫性と合わせて, 劇症肝炎という名称で定義している. 成因は臨床病型によって大きく異なり, 急性型の約60%がA型肝炎ウイルスまたはB型肝炎ウイルス, 亜急性型の約70%が非A非B型または成因不明が占める. 内科的救命割合は, 急性型で40~50%, 亜急性型で10~20%と亜急性型において特に不良であり, 臨床病型は成因や予後と密接に関連している. 劇症化の機序は宿主側要因とウイルス側要因の両面から明らかにされつつあるが, 基本的な病態は肝細胞機能障害, 肝再生不全, 肝性脳症である. 脳浮腫や感染症などの併発は予後を悪化させることから, 治療にあたってはこれらの合併症を予防することが極めて重要である.

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