<< 一覧に戻る

実験講座

レポーターアッセイ

北村義浩

Surgery Frontier Vol.13 No.4, 96-100, 2006

レポーターアッセイは, 任意のDNA断片が有する転写調節因子(プロモーター, エンハンサーなど)としての機能を解析するための系である. 当該DNA断片をレポーター遺伝子の上流に連結したレポータープラスミドを構築し, 培養細胞等に導入してレポーター遺伝子発現量を測定する系である. 遺伝子発現の定量には, mRNAの定量と蛋白質の定量がある. 現在, 一般的に用いられているルシフェラーゼをレポーター遺伝子とする系では, ルシフェラーゼ蛋白質の酵素活性を測定する方法が採用されている. 多検体を同時に迅速に測定できる点(ハイスループット)や, 実験が容易である点や再現性がよい点で優れている. ただし, レポーター遺伝子の発現量は, 導入された宿主細胞の状態に依存するので, 実験条件を一定にする必要がある. そこで多くの場合, 2種類のレポーター遺伝子を用いて一方を内部標準とするデュアルレポーターアッセイ系が用いられている. また, 応用として, レセプターの下流のシグナル伝達を利用して発現を促し任意の蛋白質がレセプターであるかの解析, シグナル伝達系の一員であるかの解析も可能である. また, 最近では, RNA干渉を利用した遺伝子発現制御のためのRNA配列スクリーニングにも用いられる.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る