<< 一覧に戻る

胃癌の抗癌剤感受性試験による化学療法

Surgery Frontier Vol.13 No.1, 27-32, 2006

胃癌の新鮮分離腫瘍細胞を用いてSDI法による抗癌剤感受性試験を行い, 個々の症例ごとにChemosensitivity test-guided chemotherapy(CSC)としてその結果に基づいた個別の癌化学療法を行ってきた. 感受性試験の結果にしたがった化学療法によるresponder群と画像上効果が明白でなかったnon-responder群SDI法の抑制率を比較すると, responder群では5-FU以外のすべての薬剤に対する抑制率が高く, ことにCDDPにおいて有意差を認めた. また, 拡大3群リンパ節郭清を行ったステージIII, ステージIV進行胃癌において抗癌剤感受性試験にしたがった治療群(CSC)の5年生存率は56.3%であり, 標準化学療法群(SC)+化学療法非施行群(NC)の5年生存率は28.1%であった. ステージIVのみに限ると, CSC群の5年生存率は38.1%であるのに対し, SC+NC群11例では0%と大きな差を認めた. 以上より抗癌剤感受性試験に基づいた化学療法の臨床的有用性が示唆され, 今後の大規模比較臨床試験による検証が期待される.

記事全文を読む »

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

特集