<< 一覧に戻る

特集 妊娠成立過程における最新のトピックス

胚発生

見尾保幸

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.25 No.1, 37-46, 2018

われわれが独自に構築した高解像度タイムラプスシネマトグラフィー (hR-TLC) によるヒト初期胚発生過程の動的解析結果から,受精過程,初期胚発生過程と所要時間,新たな多精子防御機構,細胞接着開始時期と胚転帰,胞胚腔虚脱と胚転帰,について解説した。いずれも,本法によりはじめて確認された知見であり,また,ヒト初期胚発生過程の神秘を垣間みる唯一の手法でもある。しかし,体内で営まれる生命誕生のからくりに関しては,いまだ未知の領域に溢れ,今後さらに詳細な検討を進め,胚発生機序を解明するとともに,より安全かつ有効な生殖医療にフィードバックされるべきである。
「KEY WORDS」ヒト初期胚,胚発生,タイムラプスシネマトグラフィー,動的解析

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る