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特集 子宮内膜症・子宮腺筋症―最近の話題―

子宮腺筋症(1)薬物療法の新たな試み

木村文則山中章義郭翔志清水良彦村上節

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.19 No.4, 71-75, 2012

「Summary」近年の晩婚化に伴い子宮腺筋症に対し薬物治療を行う機会が増えているように思われる. そのため子宮腺筋症の病態を改善するとともに患者の意向に即した薬物療法の開発が求められている. 第4世代プロゲスチン, レボノルゲストレル(LNG)-IUSやアロマターゼ阻害薬は, 子宮内膜症のみならず子宮腺筋症の病態改善にも適した薬物療法であると考えられる. 第4世代プロゲスチンやLNG-IUSは長期使用が可能であり, アロマターゼ阻害薬は使用中の妊娠例が報告されている. 今後, これらの薬物療法が注目されると思われる. 「はじめに」子宮腺筋症は, 子宮内膜あるいはその類似組織が子宮筋層内に認められる疾患である. 病理学的には, 腺上皮細胞が腺管を構成し, その周囲を間質細胞がとりまいている像が認められる. 発生頻度は, 70%の女性に認められるとの報告もあり1)決して稀な疾患ではないが, 治療を要するのは過多月経, 月経困難症, 骨盤痛などの症状を呈するようになった際である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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