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特集 データブック 血栓症治療ガイドラインup-to-date

5.その他(薬剤,検査,腎臓,糖尿病等) 53.ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia: HIT)の治療と予防に関するエビデンスに基づく米国胸部専門医学会(ACCP)ガイドライン第9版

宮田茂樹

血栓と循環 Vol.22 No.1, 233-236, 2014

出 典
Linkins LA, et al:
Treatment and prevention of heparin-induced thrombocytopenia: Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines.
Chest 141(2 Suppl): 495S-530S, 2012

「要約」「ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia: HIT)の概略」HITでは, ヘパリン投与により, 抗血小板第4因子(PF4)/heparin抗体が誘導されることが主因となる. 抗PF4/heparin IgG抗体の一部にヘパリン依存性に強く血小板を活性化させる抗体(HIT抗体)があり, トロンビンの過剰産生が生じ, 血小板減少, 血栓塞栓症を併発する. HIT抗体は, ヘパリン投与開始後(投与開始日を0日とする)5~10日の間に産生され, この時期の発症が最も多い(通常発症型). HIT抗体は一過性にのみ存在し, 陰性化するまではヘパリン中止後平均100日程度必要となる. よって稀ではあるが, ヘパリン中止後3週間以内に発症する遅延発症型が存在する. また, 直近(100日以内)のヘパリン投与により既にHIT抗体を保持している患者に, ヘパリンを再投与した場合, 24時間以内に急激に発症する急速発症型が存在する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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