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特集 喫煙のサイエンスⅢ

喫煙による聴力障害―知られざる問題と新知見―

桑原恵介

THE LUNG perspectives Vol.27 No.1, 36-38, 2019

聴力低下は生活の質を低下させるだけでなく,認知症といった疾患にもつながりうるため,予防法の確立が求められている.喫煙は様々な慢性疾患の危険因子であり,聴力にも影響を及ぼすことが実験研究から示唆されていた.しかしながら,ヒトを対象とした観察研究では,喫煙による聴力低下を支持する断面研究はあるものの,コホート研究については方法上に限界のある研究が多く,一致した結果も得られていない.本稿では,喫煙および禁煙と聴力低下との関連について,日本の労働者約5万人を対象として毎年の健診データを基に最大8年間追跡し,検証した結果も交えながら概説する.
「KEY WORDS」喫煙,禁煙,聴力低下,職域多施設研究(J-ECOH スタディ)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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