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いま振り返る研究の日々

第15回 患者は臨床研究の原点(その1)

川上義和

THE LUNG perspectives Vol.26 No.1, 86-89, 2018

私の呼吸器内科学は病態生理学によって裏打ちされている。これまでに紹介してきた臨床研究のなかには個別には記していないが,患者からヒントを得て解けない謎に無謀にも挑もうとしたエピソードが沢山ある。今回以降は,このような患者を私の頭の中のファイルから何人か呼び出し,症例報告などの論文を紐解いて確認しながら筆を進めた(いや,パソコンのキーを叩いた)。その中で病態生理学がどのように生かされているか,生かされていないか,失敗したか,3回にわたってみていただくことにする。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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