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序文

THE LUNG perspectives Vol.25 No.2, 18, 2017

生体には,様々な微小生物(細菌叢)が各器官や諸臓器,組織に生息している。それら微生物の共生的生存や生存に伴う種々の生体反応と宿主となる生体との相互作用によって,各々の生体における恒常性や異常が生じることが知られる時代となり,多くの研究成果が蓄積されている。生物間にみられる同様の生態系に関わる共生現象は,ヒトにおいて健康維持や疾患発生,予防法の開発と密接に関わっていることが明らかにされつつある。身近な話題としては,腸内細菌を整えることにより,腸内だけではなく全身の(免疫)機能に影響することが知られ,乳酸菌食品の効果が推奨された経緯もある。また,私の研修医時代に経験した例では,高齢の患者で慢性の肺感染症が,試験的開腹術の実施のみで(局所麻酔で短時間わずかに開腹),その後,特別な治療を要することなく肺の感染状態が著しく改善したことを目の当たりにしている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録