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特集 超高齢化時代の呼吸器診療

加齢の分子生物学

Molecular biology of aging

鹿毛秀宣

THE LUNG perspectives Vol.24 No.3, 32-36, 2016

「Summary」加齢とは個体の時間依存的な構造変化および機能低下を指す。このように構造面と機能面から定義される加齢を分子生物学的に記述する際には加齢マーカーが用いられる。しかし,今まで加齢マーカーはヒト細胞または動物モデルにおける若年と高齢との比較,または長寿動物モデルの解析によって発見されており,加齢の因果関係まで踏み込んでいない。つまり,加齢マーカーは,加齢とともに変化するか長寿との因果関係があることが示されているものの,加齢マーカーの変化を認めてもそれが加齢現象を示しているとは限らない。また,正常呼吸器系に限定した加齢の研究はさらに少ない。本稿ではこのような現状を踏まえ,加齢の分子生物学について述べる。
「Key words」テロメア短縮,ゲノムの不安定性,sirtuin,カロリー制限,異常タンパク処理

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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