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特集 近未来の呼吸器疾患治療

肺炎球菌ワクチン療法;その考え方

Preventive strategy of pneumococcal vaccines

三村一行舘田一博

THE LUNG perspectives Vol.24 No.2, 58-62, 2016

「Summary」肺炎球菌は,乳幼児の鼻咽頭に高頻度に保菌されており,中耳炎や肺炎,侵襲性肺炎球菌感染症などの発症や水平伝播に重要な,莢膜をもつグラム陽性双球菌である。23価莢膜多糖体ワクチンは,インフルエンザワクチンと併用接種することが重要であり,肺炎球菌タンパク結合型ワクチンは,乳幼児への免疫原性や追加接種によるブースター効果を認め,また免疫機能低下例への効果や集団免疫効果も期待できる。莢膜血清型に依存するこれらのワクチンの普及に伴い,現在多くの国々でワクチン非含有血清型の割合の増加,血清型置換が明確となってきている。今後,既存のワクチンにおいて,接種範囲を含む使い分け,併用方法などを明確にすることに加えて,血清型に依拠しない次世代型肺炎球菌ワクチンの開発・臨床応用が期待される。
「Key words」肺炎球菌,侵襲性肺炎球菌感染症,PPSV23,PCV,血清型置換

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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