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特集 近未来の呼吸器疾患治療

特発性肺線維症に期待される新規治療薬

Expected drug therapy for idiopathic pulmonary fibrosis

井上義一

THE LUNG perspectives Vol.24 No.2, 31-37, 2016

「Summary」近年,特発性肺線維症(IPF)に対する国際臨床試験が可能になった。しかしながら,その多くは主要評価項目で有意差を認めず,IPFには有効な治療法がないとされていた。2011年,IPFの国際ガイドラインが発表され,前後して多数の無作為化比較対照試験(RCT)が実施された。その結果,ピルフェニドンとニンテダニブは,RCTの主要評価項目で有意差を認めた。2015年にIPFの国際ガイドラインが改訂され,ステロイド,免疫抑制剤は使用しないことが強く推奨され,ピルフェニドンとニンテダニブの使用は条件付で推奨された。プラセボを揃えたネットワークメタ解析では両薬剤は重篤な有害事象,死亡率,効果において類似していた。多くの新規薬剤の試験が実施されるとともに,併用療法の治験が実施されており,さらに急性増悪に対するRCTも計画されている。
「Key words」無作為化比較対照試験,国際ガイドライン,ニンテダニブ,ピルフェニドン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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