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呼吸不全の臨床―病態と治療―

気管支喘息における呼吸不全の病態と治療

Mechanism and treatment of respiratory failure in patients with bronchial asthma

田中裕士

THE LUNG perspectives Vol.19 No.1, 28-31, 2011

Summary
 喘息軽症発作では換気の肺内不均等分布とair-trappingが生じる。肺の病態生理は換気・血流比不均等分布と過換気であり,PaO2の低下はほとんどない。喘息発作が進行し1秒量やピークフロー値が低下すると肺胞低換気が加わり,PaO2は60mmHg以下となり,PaCO2は45mmHg以上となるⅡ型呼吸不全をきたす。重症の呼吸不全をきたす高度発作(大発作)の場合,換気量を維持するための起座呼吸と,気管支平滑筋狭窄と気道粘液の過分泌による中枢気道の窒息を意味する聴診での連続性ラ音の減弱化が認められ,呼吸数が25回/分以上で会話困難となる。治療は酸素投与,アドレナリン皮下注,吸入気管支拡張薬および副腎皮質ホルモンの投与であり,治療に反応しない場合には従量式人工呼吸器の適応となることがある。

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