<< 一覧に戻る

高尿酸血症と心血管障害

第3回 高尿酸血症と心不全

荻野和秀

高尿酸血症と痛風 Vol.23 No.1, 77-83, 2015

「はじめに」高尿酸血症は心不全患者にしばしば認められる合併症である。血清尿酸値は,心不全患者の運動耐容能,末梢循環不全,炎症マーカー,左室拡張能などと関連していると報告されている1)-3)。さらに,血清尿酸値は心不全患者の予後予測因子であるという報告がなされ4),心不全における尿酸の病態生理学的意義が注目されているが,その詳細についてはまだよくわかっていない。本稿では,心不全に合併する高尿酸血症の発症機序,高尿酸血症と心不全の発症および予後との関連性,心不全に合併する高尿酸血症治療の意義について,最近の知見を交えながら概説する。
「心不全に合併する高尿酸血症の発症機序」心不全において高尿酸血症が発症する機序については尿酸の生成増加と排泄低下の両面から考えられる。生成増加に関しては,主にキサンチンオキシダーゼ(XO)活性の亢進が心不全患者に合併する高尿酸血症の原因といわれている。心不全患者では,利尿薬の使用や腎機能低下とは無関係にXO活性が亢進していると報告されている5)6)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る