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排尿障害の私の治療1―夜間頻尿・尿失禁―

夜間頻尿の病態―治療へのアプローチのために―

植田浩司笠原正登

排尿障害プラクティス Vol.19 No.2, 40-46, 2011

 夜間頻尿は夜間に排尿のために少なくとも1回は起きなければならないという,いわゆるQOLの問題が含まれる.その原因には多くの基礎疾患が存在するが,内科的疾患に絞って考えると,多尿や夜間多尿が大きな意義をもつ.特に尿浸透圧による分類は診断価値が高い.また,病態では高血圧や心不全,さらには加齢といったファクターが複雑に絡んでおり,単一の病態は少ないといえる.われわれはこれらの背景を理解しながら,病態の把握に努め,治療に導く必要がある.

Key Words
多尿,夜間多尿,尿濃縮障害,高血圧性腎障害

はじめに

 夜間頻尿とは下部尿路症状のうちのひとつであり(表1),『夜間に排尿のために1回以上起きなければならない,という訴えである』と2002年の国際禁制学会により定義されている1, 2).

あくまでも訴えであり,1回以上排尿に起きなければならないことをつらいと感じているかどうかが重要である3, 4).日本排尿機能学会が2003年に報告した排尿障害に関する疫学調査によれば,夜間頻尿は38.2%と最も問題となる症状として挙げられており,多くの高齢者を悩ませる下部尿路症状であり,加齢とともに増加し,生活の質を低下させる5-7).

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