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前立腺癌

第24回 PSAとBPHの関係

舛森直哉福多史昌塚本泰司

排尿障害プラクティス Vol.18 No.2, 67-73, 2010

「はじめに」前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)は, 前立腺腺上皮細胞より産生され腺腔に分泌される蛋白分解酵素であり, 精液の液化に関与する. 前立腺癌のスクリーニングにおける血清PSA値測定の有効性は大規模無作為化比較試験1)で証明されており, 臨床的にも癌の診断, 臨床病期や病理学的病期の予測, 治療効果の判定, 再発の判定の客観的かつ低侵襲で簡便な方法として使用されている. 癌特異的ではないとのPSAの特性上, 臨床的に癌が明らかでない男性においても血清PSA値は測定感度以上の値を示す. 正常/前立腺肥大症と前立腺癌組織におけるPSAの動態は異なり, 血清中のPSAの分子形態の分布には差異が認められる2). 特に, 分子内部分解を受けて失活した遊離PSAであるBPSA(benign PSA)は前立腺肥大症組織より産生されるため, 前立腺肥大症の血清マーカーとしての役割が期待されているが3), 臨床応用には至っていない.

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