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小児排尿障害up date

夜尿症ガイドライン

河内明宏内藤泰行三木恒治

排尿障害プラクティス Vol.15 No.1, 63-68, 2007

エビデンスに基づいた夜尿症の統一的な理解と治療法の確立を目指して作成された, International Children's Continence Society(ICCS)の用語の標準化に関する報告, エビデンスに基づいた国際的治療戦略の報告および日本夜尿症学会の夜尿症診療ガイドラインについて概説した. 「はじめに」 夜尿症の治療については, かつては自然経過を見守る考えが強かったが, 近年は本人や家族への心理的負担の大きさ, 成人への移行などが明らかにされ, さまざまな治療が試みられている. しかしながら, 現在行われている治療法においても根拠が不明確なもの, 本人, 家族への心理的, 肉体的, 経済的負担が大きいものがあり, 薬物療法では副作用にも留意しなければならない. そこで, 国際的にも本邦においても, エビデンスに基づいた夜尿症の統一的な理解と治療法の確立を目指し, ガイドラインや治療戦略を作成する試みがなされている. 今回, その中から, International Children's Continence Society(ICCS)の用語の標準化に関する報告, エビデンスに基づいた国際的治療戦略の報告および日本夜尿症学会の夜尿症診療ガイドラインについて概説する. 「I 用語の標準化(ICCS)1)」 ICCSの用語の標準化の報告は1998年に最初の論文が発表され2), 今回はその内容を改訂したものとなる. 前回と比較して, 大きな内容の変化は, まず夜尿の定義である. 前回の報告では夜尿は睡眠時の完全な排尿としており, 少量のみ漏らし残尿がある場合は夜尿に含めないとしていたが, 今回は下着や寝具を濡らすものをすべて夜尿と定義している. また, 治療の効果判定も前回は夜尿アラーム療法と薬物療法の判定方法が異なっていたが, 今回は統一された. さらに, 排尿日誌による尿量や膀胱容量などの計測方法も推奨される方法が記載された. 要点を表1~3に示す.

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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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