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EBM Hot Flash

「COMPLETE試験」

豊田俊彬

CARDIAC PRACTICE Vol.31 No.2, 57-59, 2021

急性心筋梗塞患者に経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行する際に信じられてきた原則に,「ST上昇型急性心筋梗塞(ST-elevation acute myocardial infarction:STEMI)においては,血行動態が不安定な患者を除いて,急性期には非責任病変へのPCIは施行しない」というものがあった。実際に,後方視的研究などからは急性期多枝病変治療が責任病変単独治療と比較して予後が悪いという報告があり1),2013年までの日米欧のガイドライン2)-4)では,血行動態が安定した患者においては非責任病変への急性期PCIは否定されていたが,PRAMI試験5)やCvLPRIT試験6)といった,多枝冠動脈疾患合併STEMI患者に対し,急性期に非責任血管治療を追加する戦略と梗塞血管単独治療にとどめる戦略をランダム化比較した試験が複数報告され,非責任血管治療の有効性が示唆された。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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