特集 循環器内科医が知っておくべき脳卒中診療
臨床 抗血栓療法と脳出血
CARDIAC PRACTICE Vol.29 No.1, 29-33, 2018
抗血栓薬の使用に際し,実臨床では出血性合併症が懸念される。特に抗血栓薬内服中に脳出血が生じた場合には,抗凝固薬・抗血小板薬いずれにおいても血腫が拡大することや転帰不良となることが指摘されており1),使用にあたっては細心の注意が必要である。ここでは抗凝固薬・抗血小板薬内服中に生じた脳出血の特徴について概観し,その上で抗血栓療法を行う際の脳出血の予防,出血を生じた場合の対策,抗血栓薬の再開や今後の課題などについて述べる。
「KEY WORDS」非ビタミンK阻害経口抗凝固薬,中和剤,抗凝固薬再開
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。