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特集 循環器疾患と心拍数

臨床 冠動脈疾患における心拍数調節

Heart rate control in coronary artery disease

杉山洋樹三好亨伊藤浩

CARDIAC PRACTICE Vol.25 No.1, 53-57, 2014

「心拍数と冠動脈疾患のかかわり」安静時心拍数は測定が簡便かつ客観性に優れており, 血圧値と並んで日常診療で最も頻繁に測定される臨床情報の1つである. 古くから心拍数と寿命との関係は生物学的に重要と考えられており, Framingham studyを含む多くの疫学研究が心拍数の増加が総死亡および心血管死亡に対する独立した危険因子であることを示している1)2). 本稿でのテーマである冠動脈疾患についても, ST上昇型の心筋梗塞のみならず非ST上昇型の急性冠症候群および, 安定した冠動脈疾患を対象とした研究においてベースラインの安静時心拍数と心血管イベントの発生には密接な相関があることが示されてきた3)-5). 冠動脈疾患においては冠血流の低下に対する血管拡張などの代償機構が大幅に低下している場合がある. 心拍数の上昇は直接的に心筋酸素消費量を増大させ, かつ拡張期の短縮により心筋灌流時間の低下をきたす.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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