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特集 肺高血圧症―日本から何が発信できるか

(座談会)日本の肺高血圧症診療はガラパゴス化しているか?

中西宣文田邉信宏桑名正隆瀧原圭子

CARDIAC PRACTICE Vol.24 No.1, 77-86, 2013

「慢性血栓塞栓性肺高血圧症の診療における日本と海外の状況」中西 数年以前に「ガラパゴス・携帯」略して「ガラケー」という言葉が流行語大賞の候補になったことがあります. ガラパゴスとはご存じの通りダーウィンの進化論で有名な「ガラパゴス諸島」のことで, 「ガラパゴス化」とは日本で生まれたビジネス用語です. ガラパゴス諸島のような孤立した環境(日本)で独自の進化をとげた生体のように, 技術やサービスなどが日本で独自の方向性へ進化し, 世界標準から掛け離れてしまった現象を意味し, やや否定的な意味合いで用いられる場合が多いようです. わが国では肺高血圧症の原疾患の臨床像の差異や医療制度の違い, 治療の理念の差から, 本症の治療方針も世界標準からは若干異なった発展をしてきていると思います. このわが国の現状が, 肺高血圧症治療のガラパゴス化なのか, または本来進むべき正しい方向なのか慎重に評価する必要があると思います.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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