特集 第35回日本栄養アセスメント研究会発表演題より
特集にあたって
栄養-評価と治療 Vol.30 No.1, 14-15, 2013
第35回日本栄養アセスメント研究会を, テーマを「栄養アセスメントの神髄―現在・未来へ―」として2012年5月19日(土), 20日(日)に千里ライフサイエンスセンター(大阪)で開催し, 約200名の参加をいただき盛会裏に終了することができました. 第1日目は「栄養プランニングに直結した栄養アセスメント」をテーマとした教育セミナーで, (1)「栄養アセスメントとは(身体構成成分の位置づけ)」(筆者), (2)「栄養スクリーニング法(MNA(R)の意義)」(宮澤靖先生:近森病院臨床栄養部部長), (3)「トピック1:東日本大震災時の栄養管理」(田村佳奈美先生:かとう内科クリニック), (4)「トピック2:MNA(R)とMNA(R)CCメジャー」(久連山敦先生:ネスレ日本株式会社), (5)「栄養投与量の設定(算出方法とその根拠)」(雨海照祥先生:武庫川女子大学教授)という演題で, 筆者のほか4名の先生方に講師として栄養アセスメントの神髄とトピックについて講演していただきました. 第2日目は一般演題の発表が行われ, また, 近森正幸先生(近森病院院長)によるランチョンセミナー「多数精鋭の栄養サポートチーム―管理栄養士が栄養学的に患者を診るために―」, 細谷憲政先生(東京大学名誉教授)による教育講演「人間栄養とRegulatory Science」, 特別講演は井川誠一郎先生(平成記念病院院長)による「日本の高齢者医療の現状と近未来―5年後, 10年後 あなたは入院させてもらえるか?―」, 大荷満生先生(杏林大学准教授)による「高齢者の栄養と自立障害―サルコペニアを中心に―」, 若林秀隆先生(横浜市立大学助教)による「栄養アセスメントとリハビリテーション栄養」の講演をお願いいたしました. 今回, 特別企画として筆者による「栄養アセスメントの歴史」のポスター作製展示をさせていただき, また, 休憩時間にはメーカー各社よりメーカープレゼンテーションを開催していただき参加者からも好評でした. さて, 本研究会で発表された一般演題はいずれも学術的に優れた内容のものでしたが, そのうち9題を特集として選出させていただきます. 最後に, 第35回日本栄養アセスメント研究会を支えてくださいました会員の皆様方, 協賛いただきましたメーカー各社ならびに関係各位に改めて御礼申し上げます. 本研究会のますますの発展をお祈り申し上げます.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。