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症例による病態栄養講座

第49回 慢性閉塞性肺疾患の栄養管理

江尻喜三郎

栄養-評価と治療 Vol.24 No.4, 13-16, 2007

[Point] 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者は,慢性的な炎症,呼吸困難,食欲不振などで十分な栄養が摂取できず,それが治療の妨げとなっていることが多い.呼吸困難には脂肪エネルギー比が高く呼吸商の低下につながる食事管理の配慮,食欲不振には1回の食事量を減らし食事回数を多くすることや経腸栄養剤を併用した栄養管理が必要となる.したがって,病態や病状の程度と栄養状態を併せてアセスメントし,栄養ケアプランニングとモニタリングをしていくことが必要となる.[はじめに] 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)患者は,呼吸困難による呼吸に要する消費エネルギー量の増加に加え,肺の膨張による横隔膜の圧迫,腹部膨満感から食欲不振が起こり,その結果食事摂取量が減り,消費エネルギー量が摂取エネルギー量を上回り,体脂肪や筋肉の著しい減少をきたし,マラスムス型栄養不良状態に陥ることが多い.このような低栄養状態の体重減少が病態の悪化を助長し,治療効果や改善を遅らせていると報告されている.したがって,適切な病期に適切な食事栄養管理をすることが,COPD患者の予後に大きく影響するものと考えられる.

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