<< 一覧に戻る

特集 動脈硬化と血管石灰化

Ⅲ.治療 血管石灰化に対する薬物療法

岡本昌典

The Lipid Vol.26 No.3, 57-65, 2015

「Summary」慢性腎臓病(CKD)においては,血管石灰化が高頻度に合併し,その頻度は生命予後を規定する重要な因子である.現時点では血管石灰化を退縮させる特異的な薬剤は存在しない.高リン血症,二次性副甲状腺機能亢進症はCKDにおける血管石灰化の重要な促進因子である.また,骨量が減少すると,それと逆相関するように血管石灰化が増加する.したがって,血管石灰化の進展を抑制するためには,当面は薬物療法によって,血清リン濃度を適正に保つこと,副甲状腺ホルモン(PTH)の持続的高値を防ぐこと,さらには骨量を維持することが大切である.本稿では血管石灰化およびそれに引き続く心血管病を抑制して,CKD患者の生命予後を改善させるための有効な治療手段について述べる.
「Key Words」慢性腎臓病,骨・ミネラル代謝異常,リン吸着薬,PTH低下薬,ビスフォスフォネート製剤

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る