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特集 飢餓応答

Ⅱ.細胞内“飢餓センサー”と飢餓応答 メチオニン代謝と飢餓応答

小幡史明三浦正幸

The Lipid Vol.26 No.1, 61-66, 2015

「Summary」必須アミノ酸の1つであるメチオニンは,細胞内でSアデノシルメチオニン(SAM)に代謝されて幅広い機能を担う.近年の研究からSAMは飢餓環境に敏感に応答して,細胞内環境を一気に変化させる司令塔分子として機能している可能性が示唆されている.またショウジョウバエを用いたわれわれの最近の研究から,SAM量の分解制御を担う酵素Gnmtは飢餓時に活性化される転写因子FoxOの下流で発現が誘導されることがわかってきた.GnmtはSAM量増減を介してエネルギー代謝を調節している可能性があり,飢餓応答とメチオニン代謝の密接な関連を示唆している.
「Key Words」Sアデノシルメチオニン(SAM),メチル化,オートファジー,多能性維持,FoxO

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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