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巻頭言

医療費の高騰化と大学附属病院経営―薬価の面から―

柏木厚典

The Lipid Vol.24 No.1, 1, 2013

近年, 薬剤費・医療材料費の高騰化が急激に拡大し, 病院経営上の大きな圧迫要因となっている. 本院では薬剤費, 医療材料費をすべて合わせると70億円を超え, 総診療報酬請求額の38.3%に達している. 本院の薬剤購入額は, 新薬創出加算対象薬が金額ベースで全体の42.6%に達し, 高額にもかかわらず, 最低の値引き率となっている. また先発医薬品(後発医薬品なし)の購入額は40.1%で, 後発品のない先発品が全体の82.7%となっている. 一方, 先発品(後発品あり)は12.1%で, 薬価が低く, 値引き率が大きい後発品の導入は品目ベースでは12%に達しているが, 金額ベースではわずか5.2%にすぎない. 薬剤費の購入額を削減するためには, 後発品の導入が必要であり, もし採用している後発品をすべて導入すると17.2%に達することになる. ところで, 国民医療費は36兆円(2009年度)に達し, 今後新しい治療薬の開発により急激に増加すると予想されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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