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脂溶性シグナル分子と疾患

リゾリン脂質と動脈硬化性疾患

河野望新井洋由

The Lipid Vol.20 No.3, 34-44, 2009

[Summary]リン脂質の2本の脂肪酸鎖のうち1本が切り出されたリン脂質をリゾリン脂質という. 生理活性をもつリゾリン脂質として, リゾホスファチジン酸(LPA), スフィンゴシン1リン酸(S1P), リゾホスファチジルセリン(LPS), リゾホスファチジルコリン(LPC)などがある. これらの生理活性脂質は, 細胞膜の受容体を介して機能を発揮すると考えられているが, まだ受容体が同定されていないものもある. リゾリン脂質と動脈硬化症との関係を報告した論文は非常に多い. 本稿では特にLPA, S1P, LPCに焦点を当て解説する. リゾリン脂質は生体内のホスホリパーゼAにより産生されるが, ホスホリパーゼA活性を示す酵素は生体内に複数存在する. 本稿では動脈硬化症との関連が報告されている酵素について解説する. リゾリン脂質と動脈硬化症との関連が次第に明らかになり, さらにそれらの受容体, 産生酵素などの解析から, 今後まったく新しい動脈硬化症に対する創薬標的が期待される.

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