<< 一覧に戻る

特集 SGLT2阻害薬の光と影

Ⅰ SGLT2阻害薬の臨床効果“光の部分” ②減量・血圧低下効果

―その臨床効果,水・電解質調節の面から―

小田原雅人

Diabetes Frontier Vol.27 No.6, 703-707, 2016

SGLT2阻害薬について早期から世界的に注目を集めた効果に体重低下効果がある。現在,肥満の問題は西欧だけでなく,アジア地域においてもきわめて重要な問題となってきている。2型糖尿病患者の平均BMI(body mass index)は,わが国において約25kg/m2まで上昇してきていると考えられている。しかしながら,わが国におけるBMIは依然として世界的にみると低めであり,欧州の約30kg/m2,米国の約33~34kg/m2に比し,状況は,かなり良いようにみえる。したがって,わが国においては,肥満の問題は欧米諸国より重要でないと考えられがちである。
「key words」SGLT2阻害薬,高血圧,肥満,心血管疾患,経口血糖降下薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る