<< 一覧に戻る

特集 妊娠糖尿病

妊娠糖尿病の病態について

宮越敬税所芳史春日義史田中守

Diabetes Frontier Vol.27 No.5, 585-590, 2016

妊娠の進行に伴い,胎盤(絨毛細胞)から分泌されるhuman placental lactogenやtumor necrosis factor-α,脂肪組織からのトリグリセリドなどの作用により母体のインスリン感受性は低下する。正常妊娠ではこのインスリン感受性低下に対してインスリン分泌が増加することにより母体血糖が適切にコントロールされる。しかしながら,インスリン分泌の代償性増加が得られない場合には高血糖となり,いわゆる妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus:GDM)の病態が形成される。
「key words」インスリン感受性,インスリン分泌,膵β細胞機能,遺伝因子

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る