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特集 日本人糖尿病の大規模臨床・疫学研究

わが国の1型糖尿病の大規模臨床・疫学研究

髙池浩子内潟安子

Diabetes Frontier Vol.26 No.6, 761-764, 2015

「はじめに」1型糖尿病については,1980年代以降に発症頻度に関する研究が多くなされ,1990年代には合併症や生命予後の実態が報告されるようになり,前向き無作為比較試験の先駆けであるDCCT(Diabetes Control and Complications Trial)1),その後のEDIC(Epidemiology of Diabetes Intervention and Complications)2)などの優れた大規模介入研究が報告されるようになった。一方,日本は1型糖尿病自体の発症率が世界的に低く,国全体の登録制度も整備されていないので,いまだ1型糖尿病に関する大規模なpopulation-basedの研究が少ないのが現状である。そのようななか,これまでに報告されたわが国の1型糖尿病に関する研究をまとめてみた。
「Ⅰ.小児1型糖尿病の有病者数および発症率」2013年,世界の15歳未満1型糖尿病の推定有病者数は約497,100人で,新規発症者数は年間79,100人にのぼると推測されている3)。日本における20歳未満の1型糖尿病の有病者数は,小児慢性特定疾患治療研究事業の登録者数(2006~2010年)によると4,646~4,803人であるという。
「key words」1型糖尿病,疫学,発症率,SMR,合併症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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