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特集 日本人糖尿病の大規模臨床・疫学研究

JDDM

横山宏樹前川聡

Diabetes Frontier Vol.26 No.6, 713-721, 2015

「Ⅰ.JDDMコホートとは」JDDM(Japan Diabetes Clinical Data Management)コホートは,表1に示すように全国各地のJDDMに属する実地医家(糖尿病専門医が多い)に診られている糖尿病患者の心血管イベント・生死を追跡することにより,そのリスクを解析することを目的として2004年に設立された研究である。イベントの有無や死因の判断は,2年ごとにイベント判定委員により匿名化された資料に対する討議で表2に従って行われている。この会議へは,イベントに現場で関わった循環器や脳神経などの専門の医師からの報告が収集され,提出されている。
「Ⅱ.ベースラインデータからの知見」登録時に,家族歴(糖尿病,高血圧,虚血性心疾患,脳梗塞)が全例から聴取された。図1に示すように,虚血性心疾患の既往は糖尿病・虚血性心疾患の家族歴と有意な関連を認め,また脳梗塞既往は脳梗塞の家族歴と有意な関連を認めた1)2)。表3のように家族歴には重複が多く,さらに高血圧・虚血性心疾患の家族歴を有する例には肥満者が多かった。
「key words」コホート研究,2型糖尿病,心血管イベント,多施設大規模共同研究,糖尿病性腎症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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