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特集 糖尿病と妊娠における新たな展開

CSIIの妊娠時血糖管理における有用性

楠宜樹勝野朋幸難波光義

Diabetes Frontier Vol.23 No.4, 424-429, 2012

「はじめに」糖尿病合併妊娠においては母児合併症予防の観点より厳格な血糖管理が求められる1). しかし, 妊娠期間中はその時期により血糖が複雑に変化するため, 特に1型糖尿病合併妊娠においてはその患者の血糖プロファイルの把握や血糖管理に難渋する. 膵臓からの生理的インスリン分泌は, 栄養素の同化のために食直後から急速に分泌される追加分泌と, 夜間から早朝の空腹時間帯の肝糖放出を調節するのみならず, 食間の血糖恒常性をも維持する役割を担った基礎分泌の2つの成分で構成されている. したがって1型糖尿病患者では, 超速効型インスリンおよび持効型インスリンによる1日4~5回のインスリン頻回注射療法(multiple daily injection:MDI)が選択されることが多い. しかし, MDIを行っても内因性インスリン分泌が枯渇している1型糖尿病では暁現象やソモジー効果の影響などから血糖値の日内/日差の変動が大きく, 不安定となりやすい1).
「key words」CSⅡ,糖尿病合併妊娠,1型糖尿病,CGM

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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