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糖尿病と感染症

Ⅲ 感染症,炎症とインスリン抵抗性,2型糖尿病 C型肝炎と糖尿病

今関文夫

Diabetes Frontier Vol.21 No.3, 331-335, 2010

「はじめに」C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)による感染症であり, わが国では第二次世界大戦の戦中・戦後の混乱期に覚せい剤, 売血などにより広がり, さらに輸血, 血液製剤を介した輸血後肝炎として感染が拡大した. HCVの発見により, 診断法が確立し, その後の新規感染者は激減した. 現在, わが国において輸血後のC型肝炎は稀であり, HCV感染者は150万人くらいといわれているが, 60歳以上の高齢者に多く認められている. 一方, 2型糖尿病は生活習慣病の代表的疾患であり, 生活習慣の欧米化に伴い急速に増加している. 糖尿病は中高年に多く最も高頻度にみられる疾患なので, C型肝炎患者にも糖尿病は多くみられるが, 疫学的検討から, C型肝炎には2型糖尿病の頻度が一般集団より多いという報告がみられる. また, C型肝炎ではインスリン抵抗性を伴うことが多く, 病期の進行や抗ウイルス薬の治療効果との関連が注目されている. 本稿では, これらについて概説したいと思う(図1).

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