がん疼痛緩和対策のアドバイスQ&A
Question 1 がん患者の神経障害性疼痛を的確に診断するためには,どのようなアプローチが必要でしょうか。
がん患者と対症療法 Vol.24 No.1, 68-73, 2013
「Question 1」がん患者の神経障害性疼痛を的確に診断するためには, とのようなアプローチか必要でしょうか. 「Answer 1」痛みの性質をアセスメントすること, 痛みの原因を鑑別することか大切です. 神経障害性疼痛は, 日常ではほとんど経験することのない痛みや知覚変化を伴うことか多いという特徴をもっています. そのような痛みや症状か認められ, さらに病歴, 身体所見, 画像所見, 必要な場合は神経学的検査も援用して, 神経の損傷か痛みの原因であることか確認されれば診断を確定できます. 「1. 痛みの性質」神経障害性疼痛の症状の現れ方は患者によって異なりますが, 多くの場合, 日常ではほとんど経験することのない特異的な痛みや感覚異常を伴います. 疫学的には, ズキズキする痛み, 銃で撃たれたような痛み, 刃物で刺されたような痛み, 熱く焼けるような痛み, などと表現する患者が多いとされています.
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