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Year in Review―成人編

炎症病態

杣知行永田真

喘息 Vol.21 No.2, 32-38, 2008

喘息における気道炎症において, Th2系に帰属する各種炎症メディエーター, サイトカイン, ケモカインが主たる寄与分子であることは周知の事実である. 最近は, 自然免疫系あるいはTh1関連の炎症メディエーターの寄与に関する研究が進んでいる. 喘息の急性増悪はウイルス感染が原因となる頻度が高いが, 喘息患者の気道上皮細胞ではウイルス感染の防御機構に関与するインターフェロン(interferon;IFN)-βの産生が低下していることが指摘されている. 一方で, 喘息患者の気道ではライノウイルス感染が持続しうること, さらにIFN-β, lFN-γは炎症細胞や気道構成細胞に作用し, アレルギー炎症を増強しうることが明らかにされている. 重症喘息においては, さらに好中球性炎症の関与を検討した報告が集積している. 重症喘息患者での喀痰中の好中球増加や, 一部の重症喘息患者では喀痰好酸球と好中球の相関性が確認されており, 好中球が好酸球の組織浸潤を誘導する機序の存在も判明している. これらの好中球の能動的な作用は, 重症喘息患者のステロイド抵抗性を部分的に説明しうるものと推測される.

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