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喘息関連遺伝子と臨床

喘息 Vol.21 No.2, 26-31, 2008

この領域における最大のトピックは, 複数の喘息関連遺伝子がゲノムワイドレベルの解析によって報告されてきたことである. このような手法で同定された喘息関連遺伝子の多くが, 気道上皮, 気管支平滑筋や線維芽細胞の機能と密接に関連した分子であり, 抗原曝露と特異的免疫グロブリン(immunoglobulin;Ig)E抗体(感作)を中心とするアレルギー疾患としてのパラダイムとは視点を異にした喘息病態の考え方が提示されている. 喘息の多様性の分子レベルでの理解が進むことで, 疾患の分類, 診断や治療に大きな変化がもたらされる可能性がある. さらに薬理遺伝学の研究が進展することで, 薬剤の効果をより高め, 副作用の発現をより低くすることができる可能性がある. 「はじめに」喘息の病因, 病態は, アレルゲンに対する抗原特異的な免疫グロブリン(immunoglobulin;Ig)E抗体の獲得(アレルゲンへの感作)と, それに引き続く気道におけるアレルギー性炎症として理解されている1).

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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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