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慢性咳嗽再考

後鼻漏と慢性咳嗽

内藤健晴

喘息 Vol.20 No.2, 37-40, 2007

後鼻漏は, 慢性咳嗽の原因として重要である. 後鼻漏の主たる原因疾患は, 慢性副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎が挙げられる. 慢性副鼻腔炎患者の80~84%に後鼻漏がみられ, そのうち28~41%が咳を訴え, 8週間以上持続し, 咳の性質は76~100%が湿性咳嗽であった. 慢性咳嗽を有する症例の臨床的特徴は, 喘息合併例が他の合併要因より有意に高かった. これらの咳は, マクロライド系抗菌薬で67%が改善した. 残りの症例については, 後鼻漏以外の咳の原因を考慮しなければならない. アレルギー性鼻炎の後鼻漏と咳嗽についてはわが国での詳細な臨床調査はまだ行われていない.

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