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脂質メディエーター再考

総論:脂質メディエーター

長瀬隆英

喘息 Vol.19 No.3, 17-19, 2006

「はじめに」リン脂質およびアラキドン酸を起点とする代謝産物である血小板活性化因子(platelet-activating factor;PAF), プロスタグランジン, トロンボキサン, ロイコトリエンなどは脂質メディエーターと総称されている. アラキドン酸は, リン脂質から細胞質型ホスホリパーゼA2(cytosolic phospholipase A2;cPLA2)によって切り出され, アラキドン酸カスケードと呼ばれる経路を経てさまざまなエイコサノイドを生成する. エイコサノイドは, ごく微量で多彩な生理活性作用を呈するのが特徴であり, 呼吸器系においても重要な生理的意義を有することが示唆されている. また, 脂質メディエーターは気管支喘息をはじめ, さまざまな呼吸器疾患の発症機序に関与することが明らかになりつつあり, 呼吸器疾患の治療標的となることが期待されている. さて, 本特集のテーマは「脂質メディエーター再考」であるが, はじめに脂質メディエーター研究隆盛の基盤を振り返る. 気管支喘息などのアレルギー性呼吸器疾患に, 何らかの遅延性化学物質が重要な役割を果たしていることは, 20世紀前半から予見されており, “slow-reacting substance of anaphylaxis(SRS-A)”と称されていた.

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