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特集 骨粗鬆症関連ガイドラインと日常診療

Ⅱ.原発性骨粗鬆症の診断,治療 5.骨吸収抑制薬関連顎骨壊死

Antiresorptive agents related osteonecrosis of the jaw

田口明

THE BONE Vol.30 No.1, 43-48, 2016

国際骨粗鬆症財団を中心に2012年に発足した国際顎骨壊死コンセンサス委員会により,2年の歳月をかけて策定されたコンセンサスペーパーが2014年末に公開された.これはこれまでの世界のポジションペーパーなどに比して最大のものである.コンセンサスペーパーの中でのポイントは「抜歯前休薬条項の扱い」と「顎骨壊死の予防法」である.本稿では顎骨壊死問題の背景に加えて,これらについて最新の知見を紹介する.
「はじめに」顎骨は他の骨と異なり歯が存在するため歯に起因した感染の頻度が高い.歯性感染により顎骨骨髄は炎症を起こし骨髄炎となる.骨髄炎が慢性化すると骨は腐骨(壊死骨)となり分離する.顎骨は血管に富むため,大腿骨頭に起こる無血管性骨壊死の発症は考えられない.ただし口腔がんの根治的放射線治療後には骨髄が線維化するため,骨壊死となる.
「key words」顎骨壊死,骨吸収抑制薬,口腔ケア,休薬,国際コンセンサス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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