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特集 ステロイドホルモンと骨―基礎から臨床まで

特集にあたって

柳瀬敏彦

THE BONE Vol.28 No.4, 21-22, 2014

ステロイドホルモンは骨代謝の恒常性維持に重要な働きをしており,その過剰(糖質コルチコイド)や過少(性ステロイド)病態は,骨粗鬆症の重要な発症,進展要因となり得る.糖質コルチコイドの過剰産生や外的投与は,いわゆるステロイド性骨粗鬆症として知られ,骨密度の程度に規定されない高い骨折リスクを有する病態として知られる.2005年に日本骨代謝学会より「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン」が策定され,2014年に改訂版が発表された.一方,糖質コルチコイドは小児に長期投与された場合,成長障害のリスクとなることが知られているが,わが国における実態は明らかではなかった.近年行われた全国疫学調査においてその実態が明らかになっており,紹介いただく.また,ステロイド性骨粗鬆症のメカニズムの最新知見を紹介いただくと同時に,ステロイド標的分子としてのオステオカルシンの作用を中心に,近年,興味深い知見が発表されている骨代謝連関についても解説いただく.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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