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特集 胃癌:低侵襲治療と集学的治療の個別化へ向けて

胃癌腹膜播種に対する集学的治療

石神浩徳

Pharma Medica Vol.35 No.5, 47-50, 2017

近年の化学療法の進歩により遠隔転移を伴う胃癌の治療成績は向上した。現在分子標的薬の開発が進んでおり,分子生物学的特性に基づいた個別化治療に注目が集まっているが,転移部位などの臨床的特性を考慮した治療法についても再考する必要がある。また,化学療法の進歩に伴い,奏効後に腫瘍遺残のない手術を目指すconversion therapyが試行されるようになり,有望な治療成績が報告されている。
胃癌において腹膜播種は頻度の高い転移であり,予後を規定する最も重要な因子の1つである。腹膜播種を伴う胃癌に対して,一般には他臓器に転移を有する場合と同様に全身化学療法が実施されているが,十分な治療成績が得られていないのが現状である。われわれは抗癌剤の全身投与と腹腔内投与を併用して反復し,奏効例に対して胃切除を施行するという集学的治療を行ってきた。
「key words」胃癌,腹膜播種,集学的治療,腹腔内化学療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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